鳥取県の大山町という町があります。名峰「大山」をいただき、目の前には日本海が見えるとても綺麗な土地です。
この土地は、英国のコッツウォルズ地方にとてもよく似た景観が広がっています。
鳥取県大山町にコッツウォルズ地方をモデルとした田園都市を作り、企業の保養所(コンドミニアム)や宿泊施設、地元の食材を使ったレストランなどの複合施設を建設するという田園都市構想が持ち上がりました。
私は、田園都市構想が実現した場合の経済波及効果の試算を任されました。産業連関表を使った産業連関分析によって算出してみました。
以下の本を参考にエクセルで算出しました。この本は、一から丁寧に産業連関分析を手取り足取り教えてくれるので、初心者にオススメです。
この本は、産業連関分析をしている事例が集められている本で、同じようなビジネスモデルが載っていたので、参考にしました。道の駅の経済波及効果やインバウンドの経済波及効果など参考になる事例が多く、重用しました。
大山町の経済産業表を作成しました。おそらくここにしか存在しないはずです。
土地の取得に22億5千万円、小売や卸売業(商業部門)に9億8774万円、レストランやホテルの建設(商業部門)に10億7550万円の投資を見積もりました。
間接波及効果は割愛しますが、総合経済波及効果は載せておきます。
最低でも95億2538万円の経済波及効果が見込まれます。
この計画は頓挫してしまいましたが、経済学部を出ていない素人でも、公開された統計データだけで、具体的な数字で経済波及を算定できました。
限られたパイを奪い合うよりも、パイの数を増やすような取り組みをしたいものです。